ギチギチ観光モデルコース in 青森県

普通の観光雑誌とは一味も二味も違ったギチギチ流の旅の観光コースを紹介していくコーナ。今回は日本の本州最北端に位置する青森県を舞台に展開していく。

 

寺山修司記念館でアングラな世界へ

 

日頃の忙しさから旅モードへ

寺山修司記念館が一気に別世界へ連れて行ってくれます。

新しき 仏壇買いに 行きしまま 行方不明の おとうとと鳥

詩人でアングラ演劇四天王 「天井桟敷」主宰の寺山修司の遺品などが見れる寺山修司記念館

映画「田園に死す」を鑑賞して、最高だ!と感じた方は足を運ぶことをおススメする。

アングラ聖地。

氏の数々の作品についての紹介はまた別で投稿することにしよう。

 

「その晩遅くなってからわが家に火事があり、近所の家まで焼けてしまった。警察では漏電だといったが嘘だった。ほんとうはおれが机の引き出しにかくしておいた一匹の蛍が原因だったのだ。」(映画「田園に死す」より)

寺山修司のポストカード

旅の思い出にポストカードは一枚買おう。ここなら素敵なのが沢山選べる。そしてこれは編集部が買った一枚。部屋に飾るのもいいけれど、疎遠になった親友へ一言二言を添えて赤いポストに投函すれば、久しぶりに逢おうと返事がくるか、たちまち絶交されるかのどちらかだ!

 

寺山修司記念館の道路パネル

氏の残した詩や短歌のパネルが建物や道路にちりばめてある。

寺山修司記念館のチケット

記念館の入場チケットも凝っていてナイスデザイン

 

旅館は酸ヶ湯温泉がおススメです

 

旅行の愉しみ方は人それぞれ。観光スポットを巡ること。新しい発見や出会い。ショッピング。云々。

中でもギチギチ読者は旅館選びにはこだわりを持とう。安価な寝るためだけの駅前ホテルなんてゆうのはこの際、選択肢から外そう。

青森でおススメなのが知る人ぞ知る「酸ヶ湯温泉」旅館だ。

 

眼球が焼けるほどの酸と強烈な硫黄臭

その名の通り、湯気すらも目に染みてくるほど非常に強い酸性の温泉が湧いている。うっかり湯で顔洗って目に入ったら大変痛い。

滝湯では顔に被るビニール袋が置いてある。シュールなので記念にビニール袋を頭に被って一度は湯船に浸かっておきたい。

酸っぱいだけじゃない!混浴なんですここは

そして忘れちゃいけないのがここは未だに混浴風呂でその存在自体が貴重だということ。くれぐれも頑張って存続してほしい。

混浴と聞いて男性は色めき立ち、女性はたじろいたかもしれない。

旅館で買うことができる女性用の湯浴み着であれば着用したまま湯船に浸かれるので、他人の目線が気になる年頃の女性やオカマ男性でも安心だ。

江戸の1684年に開湯し昭和になって国民保養温泉地第1号に指定されている由緒ある湯治場。

非常に行きにくい場所にあるし、世界有数の豪雪地帯らしいので冬は行くのきびしそうだ。

夏に車で行った時でさえ道中、濃霧に包まれて走行困難になったのだから。

霧が晴れるとたちまち強烈な硫黄臭を鼻腔いっぱいに味わえる。

夕飯

 

この度のメインディッシュ!地獄極楽これはこの世のことならず!

 

酸ヶ湯温泉で健康的な朝食をたらふく食べたら出発だ。

硫黄臭を体にまといつつ車でかなりの時間を走ってここまでやってきた。さてここはどこだろうか?

 

この橋は・・なんか渡っちゃやばそうだ・・。

 

なんでも悪人には、この橋が針の山に見えて渡れないと言われている。

 

そして橋を渡ってしばらく行くと、開けた参道が眼前に現れた。

 

そうここは、霊場恐山。

 

魔界への出入り口。

 

 

名前からして我々の興味を誘うし、場所も本州のまさに最北端に位置しているし、イタコの文化も気になるし、何より前述した寺山修司のカルト映画「田園に死す」のメイン舞台でもある。

まさに憧れの地だ。

そのため、寺山修司記念館とセットで必ず訪れなければならない。

場所がすごく遠いことががめげるのだけれど、それがまるで中途半端な来訪者を選別しているようではありませんか。

 

カラカラカラカラ・・・。持ち主不詳の乾いた音を風車が聴かせてくれる。この音を寂しいと感じるか愛おしいと感じる、興奮するかは人それぞれ。

大事な人を亡くし悲しんでいる者が訪れたら、死者を想って愛おしいく感じるだろうし、そうゆうのが特にない人には怖いと感じるのかな。

そしてここでも強烈な硫黄臭が漂う。

この旅行は硫黄臭とは切っても切れない関係なのだ。

霊場内には「地獄めぐり」なるところがあり、「無間地獄」や「血の池地獄」「賽の河原」といった数々の地獄風景を巡ることができる。そして最後には「胎内くぐり」を歩く。これは「地獄を抜け、転生し、母親から新たに生まれ変わる」という意味らしい。

つまり「お母さんもう一度僕を妊娠してください」と映画「草迷宮」で主人公が言い放ったカルトなセリフを叫ぶにはこの場所が最適なんだ。

イタコの口寄せは期間外で見ることができず。現役のイタコはほとんどが高齢者だという。残念ながらこのまま衰退していく文化のひとつであろう。そのうち死者がTwitterで「地獄ナウ」と呟く時代が来るかもしれない。

ちなみにもっと地獄風景の写真を撮りたかったが、なぜか途中から撮影に使っていたiPhoneが無限再起動状態に突入し、我々は撮影行為を断念せざるを得なかったことをお知らせしておく。

 

「一つつんでは父のため 二つつんでは母のため
三つつんでは国のため 四つつんでは何のため
昼はひとりで遊べども 日も入りあいのその頃に
地獄の鬼があらわれて つみたる塔をおしくずす 」

(「田園に死す」サントラの和讃より引用)

 

 

 

旅のクライマックス!新郷村でキリストの墓参り

 

青森県旅行のクライマックスはキリストの墓参りです。

恐山からキリスト墓参りへの見事な流れです。ここ青森県にキリストの墓があるとはね。嘘だと思うならこれをご覧下さい。ちゃんと道路標札に書いてあります。

国土交通省認定です。

キリスト教への深い信仰はないけれど、ここは「死んだらみな仏」となる日本国ですから、宗教問わず死者を墓参りするのは当然の行為です。キリスト信者ならなおさらここへ行くべきでしょう。

場所は「青森県三戸郡新郷村大字戸来字野月33-1」 ”新郷村”は”シンゴウ村”と読みます。

 

標札に従って進むと伝承館なる建物があり、そこでなにゆえこの新郷村が「キリストの里」と呼ばれているのか(というか自称しているのか)が展示物を通してビシビシ伝わってきます。

黙って信じましょう。信じる者は救われる。

 

キリストの墓とご対面

 

ちゃんと十字架だ。「XXXX居士」とか坊さんが考えた戒名が書かれた御影石の墓石ではなかったことにまずひと安心した。卒塔婆もない。そしてなんと隣には弟のイスキリの墓まであるではないか。兄弟そろって日本の地に。兄弟愛に泣けてきます。

この地域ではお祭りの時に「ナニャドヤラー」という歌詞の歌を歌いながら、このキリストの墓の周囲をまるで盆踊りかのように練り歩くそうだ。この「ナニャドヤラー」がヘブライ語に類似していることも裏付けの一つだという。この村についてはネットで調べると色々でてくるので興味のある人は調べてみてほしい。

 

この村では赤子の額に十字架を書く風習があったとか無かったとか。

里を興してのキリスト信仰ぶりがうかがえる。

 

伝承館のチケット

伝承館のチケット

 

キリストっぷでは優しい里の女性陣がお茶を淹れてもてなしてくれた。「キリストッぷ」って何?などと無粋なことは詮索しないようにしたい

 

キリスト祭の手拭

果たして今後利用シーンがあるのか不明な手拭いを不思議と旅行では買ってしまうもんだ。 本当はキリスト祭で女性の踊り手が着ている浴衣が欲しかったのだが、聞いてみたらそれは販売していないという。

キリストラーメンを食す

そして昼食にはキリストラーメン(560円)を必ず食べたい。

とんこつラーメン(770円)よりも安いのはイエス様の思し召しか。

観光地としては値段設定がおかしい気もするがそれが博愛主義ってもんさ。

 

キリストラーメンの具にはシソの葉、長芋、梅干しといった変わり種。

ナルトはダビデの星とのことだが。。。。

 


 

いかがでしたでしょうか。

青森県行きたくなったでしょうか。

他にも「奥入瀬渓流」に行ってなんて素晴らしいところなんだろうと思いましたが

ここでは省きました。