親友・恋人の本棚にあったらヤバい本

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相手の素性は簡単には見抜けない。しかし本棚を見ればその人の性格やコンプレックスが見えてくる。

よくメディアでは「あなたの人生を変える本」とかのテーマで紹介されている。

だいたいは「人を動かす」とか「7つの習慣」とかがお決まりだろう。

そういった本を特集しても仕方がないので

ギチギチマガジンの視点で

あなたの人生を”ヤバめに”変える本たち

をいくつか紹介しようと思う。

 

タイプ別の対応

ノーマルなキミへ

ここで紹介する本が親友・恋人の本棚に1冊でもあれば、関係を見直すのも手だ。相手はアブノーマル性を隠しているかもしれない。諦めきれない場合は、自分もそっちの世界に飛び込むしかない。

アブノーマルを目指し始めたキミへ

ここで紹介する本をとにかく本棚に詰め込めろ!本を読む習慣がない?大丈夫、別に読まなくてもよいのだから。ただし、アブノーマル本のみで本棚を埋め尽くしてはいけない。バランス感覚が大事。

変態予備軍

職務質問される男

「キミあやしいねぇ」

「ちょっと署までご同行いただこうか」

アブノーマル本棚を構築済みの紳士淑女

お気に入りのティーカップで紅茶でも飲んでいてくれ

 

初級編:「う○こスープの作り方が学べる丸尾末広のマンガ」

 

耽美な表紙に惹かれて買ったが最後。全部揃えるはめになるだろう。とりわけ初期作品は過激な描写が多いが、背景や登場キャラクターが耽美なため、下品さを感じさせない。たとえるならば「小汚い公衆便所の中に一輪の百合の花が咲いている」ような感じ。もし死んだら棺の中に入れてほしい作品たち。各作品は改訂を何度か繰り返しており、その都度描写が穏やかになる印象。中野あたりに行けば、絶版の改訂前の本も買える。

薔薇色ノ怪物

著者の記念すべき初の単行本。著者のすべてがこれに詰まっているといっても過言ではない。 (収録作品〉「カリガリ博士復活」「リボンの騎士」「下男の習性」「少女椿」「僕らの眼球譚」「私ハアナタノ便所デス」「少年Z」「天然の美」「童貞厠之介」「血と薔薇」「最モ痛イ遊戯」「腐ッタ夜」「腐ッタ夜・ちんかじょん」「色彩間苅豆」

夢のQ-SAKU

〈収録作品〉「学校の先生」「笛吸童子」「ウンコスープの作り方」「初恋・壱萬壹千鞭譚」「童貞厠之介・パラダイス」「せんずり千太」「地獄の一季節」「美しい日々」「きん玉のにぎり方」「不能少年」「腐ッタ夜・エディプスの黒い鳥」「月食病院」「雪子ちゃんの視た夢」「無神経かさねが淵」※「東京物語」※ ※は改訂版のみに新たに収録された作品です。

DDT―僕、耳なし芳一です

〈収録作品〉「僕の少年時代」「APPARITION」「プロレタリアアートの秘かな愉しみ」「あめりかうまれのせるろいど」「ヴァンパイア」「腐れオメコにDDT」「あらかじめ不能な恋人達I・II」「少女地獄」「最モ臭イ遊戯」「月よりの使者」「奇蹟の人」「童貞厠之介-俺の名はマイナス」

少女椿

だまされて見世物小屋の芸人となった「みどりちゃん」の救いのない物語。氏の代表作でありポップで入門編としても良いだろう。 「目糞 耳糞 鼻糞 歯糞 花のイカサマぶらさげて 裸電球ブヨブヨ 頭の中は膿だらけ キンランドンスで一旗上げて おっ立つマラをにぎりしめ 楽屋でオカマを掘っている なんて毛深い夜なんだ」(作品冒頭より抜粋)

気が狂っとるっ!もう周りが見えてないんです!行くとこまで行こうか。

 

振れ幅が大きい人ってやっぱり恐い。

ドグラ・マグラ

 

「胎児よ 胎児よ 何故躍る 母親の心がわかって おそろしいのか」本書は日本三大奇書の一つと云われており有名。中盤の『キチガイ地獄外道祭文げどうさいもん』のところで完読を挫折する者が続出。祭文の途中に頻繁に書かれている”スカラカ、チャカポコ。チャカポコチャカポコ”が読み手を混沌の渦へ。上巻後半の「胎児の夢」では、胎児が”生命のはじまりから自分の親までの記憶”を”母の腹の中で夢見ている”っという話が面白い。是非、妊婦の時に読むことをおススメする。 なお本作品は青空文庫で無料で読むことができる。

ゆきゆきて、神軍(DVD)

ゆきゆきて、神軍 [DVD]

昭和天皇に向けパチンコ玉を撃った過去を持ち、過激に戦争責任を追及し続けるアナーキスト・奥崎謙三。そんな彼が、ニューギニア戦線で起きた疑惑の真相を探るべく、当時の上官を訪ね歩く姿を追うドキュメンタリー。作品の中から感じるこの人を印象は「徹底的」の一言!激しく執拗。「田中角栄を殺す」とペイントした自家用車で縦横無尽に走り回り、相手が病人であろうと正論の前では容赦なく叱責し暴力も辞さない。冷静に話していたと思うと突如攻撃開始。そして加害者である奥崎氏自らが警察を呼ぶ。やられた相手はまったく何が起こっているのかわかりません。近年は文章による自己表現が容易となったが、直接行動(狂気を孕んだ)の大事さを学ばせてくれた。真似はしてはいけない(とはいえ修羅となる覚悟がない限り、到底真似できない)。概要が知りたければこのサイトが面白くまとめられている

 

猟奇!キミが尻のことを臀部っていうのが前から気になってはいたんだよね

身体の部位を医学用語でいう人は要注意だ。難し言葉を使って悦に浸っているだけの人物であるならよいのだが、もしかしたらこの人は人肉愛好家かもしれないなぁという視点が必要となる。キミを見つめる熱い視線が単なる好意ではなく、「あゝ美味そうな頬肉だな」という歪んだ感情からかもしれない。

そうゆう視点を持つことが尊いあなたの命を、歪んだ性癖者から救うことになるのだ。

殺したい奴ら-多重人格者からのメッセージ

「佐川 一政」をご存じだろうか?1981年にオランダ人女性を射殺し屍姦後に肉を食べたというパリ人肉事件の犯人だ。そんなカニバリストのエッセイで、卑屈な著者の性格がこれでもかというくらい本書には滲み出しすぎて、完読は難しいかもしれない一品。

根本敬のとことん狂ったイラストもそれに拍車をかけ、読むものを選ぶ一品。

殺戮にいたる病

屍姦文学の名作だ。本作と出会ったのは20代になりたて頃。これが本当の愛なのかと誤った情報を私にインプットしてくれた一冊。推理小説なので面白く読める。かなりおススメ。ただしもう一度言うけど、屍姦。

永遠の愛をつかみたいと願った男の凌辱の果て。

オカルト!?憑物信仰

未読の憑物系タイトルの古書が手元に2冊。

読んだら更新します。

横綱:排泄の神さま ジョルジュ バタイユ

変態なことを文学的に述べれば許されると思っている作品たち。排泄物は汚いものだという近年の認識は誤りなのかもしれない。個人的には眼球譚がナンバー1。

眼球譚

みなさん、お皿は何のためにあると思いますか?食事を乗せるため?いいえ、違います。

「お皿はお尻をのっけるためにあるのよ」(作中のシモーヌのセリフ)

世間にはびこる過激・エロスと云われている作品群を鼻で笑う横綱作品。フランス文学でインテリジェンス漂う文体で記載された変態行為がお見事。なおバタイユが本書発売時に使ったペンネーム「ロード・オーシュ」は「小便をする神」という意味。牛の眼球の使い方も学べます。お見事。

もし眼球譚を感情込めて朗読してくれるオプションプレイがあればわたしは迷わず選択するだろう。

 

太陽肛門

タイトルが問題だ。太陽と肛門。普通に暮らしていたら同時に見ることのない言葉の羅列。内容も極めて意味がわかりません。作者が森羅万象のすべてを破廉恥にみていることに驚く。現代でいう「世界ふしぎ発見」といったところだろうか。なんとなく要約すると

  • 「海水は絶えず自慰行為を行っている(波の動きからか?)」
  • 「人間は直立で生活している。つまり太陽に対して勃起している状態。それにたまに顔を充血させ猥雑になるだろう?」
  • 「火山口は地球の糞便をまき散らす場所」
  • 「太陽の光はみだらな男根でそれを地球に差し向けながら夜を追いかけている」

 


 

次はカルト映画特集を予定