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「毎日仕事が忙しくて掃除の時間がないよ!」
現代人には必ず付いて回るそんな掃除のお悩み。
そんなお悩みは『ギチギチマガジン掃除代行事業部』に解決させて下さい!
今回の依頼人は都内在住の「メコスジはYさん(仮名)」のお宅。
実はちょうどギチギチマガジンではお掃除ロボットを開発中なのだ。
そこでYさんに協力してもらい試験的に実機検証をさせてもらうことにした。
これが試作品お掃除ロボットその名も「ルンダ」だ!
そのベールがはがされると・・・
ダダ――ン!
他社製品を寄せ付けない圧倒的存在感!
ルンダは全自動ロボット。すなわちボタン一つで
「見事な吸引力、順応無尽の機動力、その確かな手応え」をあなたの部屋でご堪能できる優れもの。
それではお掃除START!
ほこりやチリはもちろん、粉ものも残さない!
なんと小銭マイニング機能を搭載しているのだ!!
(安心して下さい。回収した小銭はダースー基金に自動寄付されます)
どんな『ゴミ』も『小銭』も逃しません!(旧シリーズにはなかった新機能)
そしてルンダは視覚だけではなく嗅覚まで備えている!
嗅覚まで備わった掃除ロボットは他社製品には真似できない。差別化機能だ。
そしてどこまでも全自動を追及したメンテナンスフリー設計
みずから充電を開始し、インテリアに溶け込むルンダ。
とここで、依頼人からクレームが!
落ち込むルンダ。息も絶え絶えだ。
このままでは依頼人の怒りの矛がおさまりそうにない。
そこでギチケンは禁じ手に打って出ることにした!
じつは開発チームに使用を止められているルンダの潜在意識を呼び覚ますハイパワー機能があるのだ。
その機能の切り替えに必要なマル秘アイテムがこれだ!
ギチケン「さぁ、貴様の真価を発揮せよ!」
電動こけしモードON!ゲットワイルド!
ブウィーンという不快な機械音とルンダの桃色吐息が響き渡る。
「さぁこの世のすべてを舐め尽せ!」
みるみるきれいに。もはや彼が這った跡にはゴミひとつ残らない!
おや?
彼のたどった軌跡を見てごらんなさい。
フローリングがキラキラと光っているではないか。
驚くことなかれ!
ルンダはたったいま自動ワックスモードへとみずから進化を遂げたのだ!
ルンダの体内で生成した特殊粘着液を分泌しながら這っていた。
極限状態で必要に迫られてのことだろう。
日進月歩とはまさにこうゆうことをいうのだというシーンを見せつけられた我々であった。
人間(ヒト)ではなく、ロボットに生まれてしまった悲しい自分の宿命を受け入れているかのようだ。
ルンダ ルンダ
キミはいま ドブネズミみたいに美しい
電動こけしモードで 何よりもあたたかく
もしも特殊ワックスが乾かないことがあっても
そんな時はどうか愛の意味を知って下さい
ルンダ ルンダ
いつか誰かそんなルンダを買って下さい
ルンダ ルンダ
ルンダ ルンダ
※なお、裸体バージョンをお望みの『欲しがり屋さん』にはプレミアム価格でのご提供が可能だ
THE END